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YokoyamaTaikan Memorial Hall

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展示のご案内

「月下逍遥」
2017年10月5日から12月17日
五浦で開催された観月会110年目を記念し月に因んだ作品を展観
明治40年、岡倉天心は大観、菱田春草、下村観山、木村武山らとともに五浦で日本美術院移転披露のための観月会を行いました。この110年目を記念し、横山大観「夜」「むさし野」「月見布袋」「月下逍遥」、岡倉天心「五浦即事」、菱田春草「秋の夜美人」など、月に因んだ作品を中心に展示。また、大観の絵付けによる清水六兵衛の徳利「竹」や宮川香山「青華魚唐草文徳利」など、大観愛蔵の酒器もあわせてご紹介。

展示作品のご紹介                      

≪夜≫横山大観 大正11年

線描の技術をいっさい見せず、ぼかしのみによる水墨表現を追求した作品。竹林の中にのぞかれる三日月と、ミミズクの眼の金色がアクセントとなっている。かつて大観邸の庭には竹林があり、ミミズクがよく訪れていたと伝えられる

≪むさし野≫ 昭和9年 横山大観

武蔵野とは、関東地方(東京都および埼玉県の一部)の平野のこと。この地の自然は、古くから大和絵や和歌の題材となってきた。高い山がないことから、月は、本作品のように地平線上に描かれることが多い。

≪五浦即時≫横山大観 時代不詳

「蝉雨緑霑松一村 鴎雲白漾水乾坤 名山斯處挓詩骨 滄海為誰招月魂」。天心は五浦の崖上に自ら設計した六角堂をかまえ思索にふけった。「五浦即事」は、太平洋を眼下に望む六角堂からの眺めを詠んだものと考えられる。

 
≪秋の夜美人≫菱田春草 明治35年

満月に薄野を歩く女性が描かれている。彩度を抑え、混色や中間色を用いながらも、画面は濁らずに澄んだ色調となっている。こうした透明感のある色彩表現は春草作品にみられる特徴のひとつである。

≪不動明王≫藤原時代 重要文化財
大観が所有し、客間に飾っていた像。戦中は国立博物館に預ってもらうほど大切にしていた。
                                               


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